日本経済新聞

9月21日(金曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

コンテンツ一覧

速報 > 経済 > 記事

海外勢の国債保有残高、過去最高の81.6兆円 6月末

2012/9/20 11:35
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加

 日銀が20日発表した2012年4~6月期の資金循環統計で、海外投資家が保有する日本国債の残高は6月末に81兆6133億円と過去最高額になった。昨年6月と比べて2割増えた。欧州危機を背景に安全資産とされる日本国債に資金が向かった。海外資金の流入増は日本経済の活性化につながるが、長期金利の変動幅が大きくなるとの指摘もある。

 4~6月期に海外勢が購入した日本の長期国債は約5.9兆円に上り、同じ期間に約5.8兆円を購入した日本の金融機関を上回った。国債残高に占める比率も8.7%と1.1ポイント上昇し、過去最高になった。

 国債市場で海外投資家の資金流入が増えていることは、国内の投資家だけに頼っているよりも国債の安定的な消化につながる。経済活性化に必要な政策に海外資金を活用できる利点がある。

 一方、長期金利の変動幅が大きくなるとの指摘もある。日本国債は銀行など国内勢が9割超を安定的に保有している。これが日本の長期金利を低い水準にとどめてきた要因のひとつになっている。海外には短期間で巨額の投資資金を動かす「足の速い」投資家も多い。海外勢の短期売買が膨らむようであれば、長期金利の変動に影響を与える可能性もある。

 国内銀行なども国債保有を増やしている。6月末時点の残高は4.6%増え、616兆円と過去最高になった。国債残高に占める比率も65.5%と0.2ポイント上回った。

 一方、家計が保有する金融資産残高は6月末時点で1515兆1479億円で0.1%増えた。残高全体のうち現金・預金は1年前より1.8%多い約844兆円と、過去最高。個人が現金を手元に残す姿勢が強まっている。

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加
関連キーワード

日銀

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円) 9,116.69 +29.71 21日 10:21
NYダウ(ドル) 13,596.93 +18.97 20日 16:30
英FTSE100 5,854.64 -33.84 20日 16:35
ドル/円 78.30 - .34 +0.10円安 21日 10:01
ユーロ/円 101.61 - .66 +0.23円安 21日 10:01
長期金利(%) 0.800 -0.015 20日 15:52
NY原油(ドル) 91.87 -0.11 20日 終値

でんき予報

東京電力10:05

  • 現在の使用率
    85.9%
    3952/4601万kW
  • 21日の予想最大
    88.0%
    14~15時安定的

関西電力9:57

  • 現在の使用率
    75.9%
    2012/2652万kW
  • 21日の予想最大
    78.8%
    14~15時安定的

東日本大震災

震災関連リンク

東北復興Bizポータル

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

日本経済新聞の公式ページやアカウントをご利用ください。

[PR]

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について