県警のまとめによると、県内で六〜八月に発生した水難事故は四十七件(前年同期比一件減)で、二年連続で全国最多だった。県警地域課は「首都圏からレジャーに訪れた人が準備不足などで事故に巻き込まれるケースが多い。残暑が厳しく、引き続き事故が懸念される」と警戒を強めている。
全事故者六十四人の内訳は死者十七人、負傷者二十人、無事に救助されたのが二十七人。全事故者の六割を超える四十人が、県外居住者や外国人だった。発生地域別では、海水浴場の多い伊豆が六割を占めた。
発生場所は遊泳禁止の海、海水浴場、河川の順で多かった。水泳やスキューバダイビング、魚取り・釣りの際の事故が目立った。
一方、七〜八月に起きた県内の山岳遭難事故は前年同期と同じ四十九件で、全国ワースト3位。七割近い三十四件が富士山で発生した。遭難者六十九人の内訳は死者一人、負傷者二十一人、無事救助が四十七人だった。
地域課の担当者は「登山ブームで軽装で入山する若者らが増えている。登山経験者と一緒に登り、天候の変化にすぐに対応してほしい」と注意を呼び掛けている。
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