ツルネンの参加報告 |
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「EMフェスタ2001」では世界各地からさまざまなEM活用事例が報告されたほか、EM医学国際会議、専門分科会、パネルディスカッション、比嘉照夫教授の講演、EM商品の展示、小・中学生による環境学習コンテストなどのイベントが行われた。私も各地から集まった8000人余りの参加者と共に、EM技術の発展ぶりを確認することができて大変有意義であった。 新たに感動を覚えたのは特に各国からの「事例発表」だった。多くの国々ではEMの発信地である日本よりもEM普及が進んでいたが、この理由がいったいどこにあるのかを知りたい。 現在EMは世界のおよそ100カ国に普及している。特にアジア、中東では、政府主導で活用されており、うらやましいばかりだ。そこで発表や資料からまとめた海外事例の一部を紹介したい。 |
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韓国 EMによる世界一の生ごみリサイクルを実現: | |
釜山市では大韓赤十字社と行政の連携プレーで全市にEM生ごみ処理を広め、現在では110万世帯中の60〜70%が分別処理を実施。一日1200トン以上の生ごみをリサイクルして飼料化、堆肥化を行っている。 |
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北朝鮮 食料問題を解決し、EM技術のモデル国家を目指す: | |
1997年から国家規模で本格的なEM農法が導入されている。EM技術のおかげで農作物が洪水や干ばつに耐え、病害虫にも強くなることが確認されている。 |
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アメリカ 大型農業と生ごみリサイクルが飛躍的に普及: | |
EM技術は環境、農業、畜産、健康等の分野における大きなプロジェクトとして広がりを見せている。複数の大学、政府、企業、ボランティア団体や個々人が協力しながらEMの方針に基づいた活動を行っている。これはアメリカにおいてもより住み良い世界が構築されつつあることを意味する。 |
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ヨーロッパ | |
今回のヨーロッパからの報告は「牛ふんスラリーのEM処理」についてだった。EM技術を活用した牧場の牛ふんスラリーは良質であり、各国の牧場ですでに広く使われていると報告された。オランダ、オーストリア、イギリス、フランス、ドイツなどでは他の分野でもEMの普及が進んでいるという。 |
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南アフリカ EMは農業・学校教育に幅広く活用: | |
ノース大学ではEM技術を導入して、完全無農薬、無化学肥料栽培の実施を可能にした。また、その水を畑に潅水して見事な野菜が栽培されている。 |
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タイ 国レベルでのEM普及が確実に進んでいる | |
王室、農林省、文部省、軍、発電公社など、政府や公的機関でEM技術が活用されている。 (タイ以外の東南アジア・中東諸国のほとんどの国でもEMが使われている) |
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ラテンアメリカ | |
アース大学の卒業生を中心に、中南米のすべての国々にEMが広がっている。 1991年に創立された国際大学のアース大学では、EM技術を大学のカリキュラムに取り入れ、その成果も公表している。 |
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がんばろう、日本! | |
ありがたいことに、日本でもEM普及のスピードが上がっている。 全国各地の生産者、消費者、行政、企業さらに、学校、福祉施設、婦人会などに活動の輪が広がっている。 農業のほかに最近、川沼と海の浄化、のり養殖、シックハウス対策などの健康管理まで、EMの活用が驚くべき成果を上げている。 |
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私自身は、 | |
今回パネリストとして「EMによる生ごみの有機肥料化システム」の実現を提唱したが、個人的にもEMとの共生によって、私の生き方は以前よりも蘇生されている。 人間と地球環境を癒す手段としてEM技術が最も効果的、なおかつ最も自然の摂理にかなった方法であることを沖縄で確認することができた。今後さらにEMの普及に励むことを公約とする。 |
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ツルネン マルテイ |