さいたま文学館 企画展 「-没後70年- 中島敦が見つめた世界」の開催について
国語の教科書でも知られている『山月記』。その作者 中島敦は、幼い頃、久喜にあった父の実家で育てられました。後に伯父をモデルとして『斗南先生』を執筆するなど、敦が中島家の人々から受けた影響は大きなものでした。33歳という若さで敦が亡くなってから70年。埼玉とのかかわりを中心に、その作品と人生を紹介します。
【会 期】 平成24年9月29日(土)から12月2日(日)まで
【休館日】 毎週月曜日(10/8は開館、翌日10/9は休館)・第4火曜日(10/23、11/27)
【会 場】 さいたま文学館 企画展示室
【開館時間】 午前10時から午後5時30分まで(入館は午後5時まで)
【観 覧 料】 一般 210円 学生・生徒 100円
(中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方は無料)
【主 催】 さいたま文学館
【協 力】 県立神奈川近代文学館/公益財団法人神奈川文学振興会
【展示構成】
1 敦が育った学問の家
幼い頃、中島敦は父の実家に預けられました。祖父撫山(ぶざん)は久喜に幸魂教舎(さきたまきょうしゃ/こうこんきょうしゃ)を開き、大勢の弟子を育てた学者でした。敦は撫山から直接教えを受けたことはありませんが、漢学を基本とする学問の家としての気風は中島家の人々に受け継がれ、敦にも大きな影響を与えています。『斗南先生』(となんせんせい)のモデルとなった伯父端蔵(たんぞう)など、中島家の人々とのかかわりを紹介します。
2 敦が見つめた世界
中島敦は病に苦しみながら、漢学だけでなく、西洋文学、絵画、音楽などさまざまなものに関心を向けていました。敦の内面の心情や葛藤、大正から昭和前期という世相が映し出された作品を通して、敦が見つめた世界を紹介します。
【関連事業】
(1)記念講演会
日時 平成24年10月13日(土曜日) 14時~15時30分
演題 「文人・中島敦 -祖父撫山から敦まで」
講師 村山吉廣氏(早稲田大学名誉教授)
会場 さいたま文学館 文学ホール
定員 200名 電話受付(先着順)
(2)記念朗読会
日時 平成24年11月24日(土曜日) 14時~16時
協力 久喜・中島敦の会
演目 『牛人』澤田照夫氏・『山月記』小林登茂子氏・『名人伝』中村満男氏
会場 さいたま文学館 文学ホール
定員 200名 電話受付(先着順)
■問い合わせ先■
さいたま文学館 資料情報課(西口)
〒363-0022 桶川市若宮1-5-9
電話048-789-1515 FAX048-789-1517