中国:8月の対中直接投資、前年比1.4%減-景気減速が影響
9月19日(ブルームバーグ):中国への海外からの直接投資額は8月に減少した。深刻化する景気減速が海外における中国への信頼感低下につながっている。
中国商務省の19日の発表によると、8月の対中直接投資は前年同月比1.4%減の83億3000万ドル(約6550億円)。減少はこの10カ月で9度目。1-8月期では前年同期比3.4%減の750億ドルだった。
欧州債務危機や米景気鈍化に伴い中国の輸出が減少、不動産規制の影響で内需も冷やされており、中国の今年の経済成長ペースは過去22年で最も遅いものになる可能性がある。
JPモルガン・チェースの中国担当チーフエコノミスト、朱海斌氏(香港在勤)は統計発表前の段階で、「景気減速に加え、国内の一部セクターにおける収益性悪化への懸念が全て、海外からの投資減少に影響している」と説明。「中国は依然として景気減速の真っただ中にある」との見方を示していた。
原題:Foreign Investment in China Fell in August as EconomySlowed (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:北京 Xin Zhou xzhou68@bloomberg.net
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更新日時: 2012/09/19 12:24 JSTニュース一覧
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