Updated: Tokyo  2012/09/21 02:47  |  New York  2012/09/20 13:47  |  London  2012/09/20 18:47
 

ITC:日立金属の提訴受け調査開始、希土類関連の特許侵害

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  9月18日(ブルームバーグ):電子機器やゴルフボールマーカー、電動工具などに使用される希土類焼結磁石の特許を侵害しているとして日立金属が競合製品の輸入禁止を米国に求め提訴した問題で、米国際貿易委員会(ITC)は18日、調査の開始を発表した。

ITCはウェブサイトに掲載した文書で、日立金属が29社を相手取る訴状を8月17日に提出したことを受け、調査を始めたと明らかにした。

提訴は希土類焼結磁石に関する特許をめぐるもの。これら磁石は電池やマグネット、コンピューターのハードディスクなどに組み込まれている。日立金属は、中国産レアアース(希土類)を使った当該製品の米国への輸入・流通阻止を求めている。

日立金属は訴状で、米国唯一のレアアース鉱山を保有する米モリコープと共同で磁石を生産する合意を結んでおり、同生産を2013年に開始の予定だと説明した。

提訴された複数の企業は、輸入禁止になれば公共医療に影響を与えると反論。当該磁石は手術ロボットや医療用放射線機器、手術用顕微鏡、インスリンポンプなどに組み込まれていると指摘した。

訴状に挙げられているのは希土類を採掘あるいは利用する中国企業のほか、希土類焼結磁石を組み込む製品を製造する企業や輸入業者。音響機器メーカーのスカルキャンディやハーマン・インターナショナル・インダストリーズ、ボーズをはじめ、スポーツ用品メーカーのキャロウェイゴルフ、テーラーメイドゴルフ、アディダスなどが含まれる。

原題:Hitachi Metals Rare-Earth Magnet Complaint to Be Probed byU.S.(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Susan Decker sdecker1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Bernard Kohn bkohn2@bloomberg.net

更新日時: 2012/09/19 02:35 JST

 
 
 
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