NHK宮城県のニュース　仙台放送局

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医療事故で書類送検

去年８月、石巻市の石巻赤十字病院で、呼吸困難に陥った女性の治療にあたっていた元医師が胸に刺した針を抜き忘れて女性が死亡した事故で、警察は、元医師の男を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、当時、石巻赤十字病院で循環器科に所属していた３０歳の元医師の男です。
警察の調べによりますと、元医師は、去年８月、石巻赤十字病院で、美里町の呼吸困難に陥った当時５３歳の女性の治療にあたった際、胸に刺した針を抜き忘れて心臓を傷つけて死亡させたとして業務上過失致死の疑いがもたれています。この元医師は、すでに医療に従事してはいないということで、警察の調べに対して「自分の不注意でした」と供述し、容疑を認めているということです。
また、女性の死因などを調べていた２８歳の女性医師についても、警察は、遺体を詳しく調べた時に針が刺さったままになっているのを見つけ、医療事故の疑いがあると知っていたにもかかわらず、警察への届け出をしなかったとして医師法違反の疑いで書類送検しました。
調べに対し女性医師は「針が刺さっていたことは確認していたが、死亡の直接の原因は病気にあると判断したので警察に届けるべき医療事故だとは思わなかった」などと供述し、容疑を否認しているということです。
これについて石巻赤十字病院の金田院長は「大変遺憾なことであり、厳粛に受け止めている。２度とこのようなことを起こさぬよう、取り組んでいきたい」として事故の後、体内に針などが残る可能性のある医療行為を行ったあとは必ず、患者をレントゲン撮影して確認するなどの対策をとっているということです。

09月20日　18時51分

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