初めて自分で夢中になった「ドラクエ」
ちなみに、堀井さん自身が、いまなお自分でゲームを楽しんでいるのは、きわめて珍しいとのことなのだという。
「いままで自分が監修したゲームは遊ばなかった。ぜんぶ知ってるから。でも今回は、はじめて自分で遊んでいる。自分が知らないことがたくさん入っているので、つい楽しくて遊んでしまう。すれ違い通信も含めて、何かが起きそうなワクワク感が楽しい」
ちなみに、堀井氏は、よくベッドで寝る前に遊んでいて、そのまま寝落ち(遊んでいる途中で眠ってしまうこと)も多いとのこと。ちなみに、そういった遊び方をしていると「寝落ち容疑者」という称号がつくかもしれませんよ、と藤澤氏のツッコミが入った(これはクリアまでに膨大な時間がかかった人につく称号とのこと)けれど、堀井氏はそのまま話を続ける。
「携帯ゲーム機でよかった。きっと据え置き機だとつらい。テレビの前に100時間いられないから。でも携帯機なら、テレビを見ながらでも遊べる。今回の「ドラゴンクエスト」は生活に負担をかけないゲームになった」
そう笑う堀井氏の口から、ここで「据え置きに戻せるのかなぁ?」という発言も出て、会場には緊張が走ったが、すぐさま「でも、据え置き機と携帯機には、波があると思う」と、堀井氏は言葉を続けた。
「しばらく携帯機が流行ると、今度は据え置き機でゲームをしたとき、こんなに綺麗ですごい! と思われるようなときが来るんじゃないかなぁ?」