堀井氏の口から「まさゆき地図」の名前が!
ここから、再び壇上は3人による会話形式に戻る。ここで一番盛り上がったのは、これほどいろいろな要素を入れたのに、それが予想以上のペースで消化されているという点。作り手側は、すれ違い通信が、こんなに流行るとは思わなかったようだ。
そして、ここで堀井さんの口から、なんと「まさゆき地図」の名前が!
「地図に発見者の名前が残るようにしたのは、伝説になってほしかったから。レベル99の魔王を倒したのは、この人かぁ、といった形で名前が広まったらいいなぁと。でも、そんな予想とは違って、もっとも有名になった名前は“まさゆき”でしたね」
すかさず市村氏は「これ、スクウェア・エニックスの仕込みじゃないですよ」と強調。この地図は、きわめて低い確率ながら、偶然に誕生した地図とのこと。それが予想を上回るペースで普及したため、話題になったのだという。
なお、こういったさまざまなコミュニケーションが広がっていく楽しみ方は、まだ用意されていると市村氏は語る。
「『ドラゴンクエストIX』には、セーブデータをアップロードできる仕組みがあります。これを利用して、国勢調査みたいなことをしてみようと思ってます。どんな職業が人気なのか? どんなモンスターがよく倒されているのか? といったデータを集計して、発表してみようと思っています」
それだけではない。今後『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII』との連動もスタートする。デパートなどに置かれているキッズ向けのゲームとDSを通信させることで、新たな「宝の地図」が手に入る仕組みである。市村氏は続ける。
「こういったことにより、それが置いてある場所で、コミュニケーションの小さな円ができる。その円と円がつながって、より大きな円へと広がっていく。『ドラゴンクエストIX』は、そういったゲームデザインになっているんです」