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地方
古本だけじゃない 女子大生が見た神保町マップ展示中 千代田図書館
2012.9.7 13:30
「古書のまち」として有名な東京都千代田区の神田神保町周辺を、ユニークな視点から眺めたリーフレットタイプの地図が、同区九段南の千代田図書館で公開されている。つくったのは共立女子大の女子大生。若い感性が生かされている地図を参考にすれば、普段は気づかない神保町に出合えるかも。
公開されている地図は共立女子大家政学部建築・デザイン学科の授業の一環として、平成23年に作成されたもの。全部で7種類ある。紹介エリアは、靖国通りの駿河台下交差点から専大前交差点までの東西約600メートル、南北約300メートルの範囲だ。
授業を担当した林田広伸教授によると、コンセプトづくりから学生が行ったという。その結果、できあがった地図は「神保町は古書のまち」という確立したブランドからの脱却を狙ったものが目立つ。
学生は神保町について、「古書店に興味がない人は来ない」「周辺に大学はたくさんあるが、学生はあまりいない」と感じているようで、図書館側も「意外だった」と話す。
具体的には、「G」の文字をかたどった時計などのシュールなものや、歴史的建造物をまとめた「神保町の神百景」のほか、喫茶店に特化した「神保町タイムスリップ」、裏通りの名店に着目した「解剖神保町」など、一風変わっており興味を引かれる。
図書館では、地図はパネルやコンセプトの説明などが展示されているほか、現物も置いてある。授業でつくった“一点もの”のため持ち出しは禁止だが、コピーは自由。
作成から時間がたっていることなどのため、現在はなくなってしまった店などもあるが、おおむね実情を反映している。
展示は10月27日まで。
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