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【大相撲】

日馬富士、執念 残った! 土俵際逆転11連勝

2012年9月20日 紙面から

日馬富士(左)が上手投げで隠岐の海を下す=両国国技館で

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◇秋場所<11日目>

(19日・両国国技館)

 綱とりの大関日馬富士(28)=伊勢ケ浜=は隠岐の海を逆転の上手投げで退け、11連勝で単独トップを守った。23度目の優勝を狙う横綱白鵬(27)=宮城野=は関脇豪栄道を寄り切り、連敗を免れて10勝目、通算700勝を達成した。大関稀勢の里は安美錦に寄り切られて2敗に後退した。大関鶴竜は魁聖を下して9勝目。新関脇妙義龍は勝ち越した。日馬富士を1敗の白鵬と平幕旭天鵬が追い、2敗で稀勢の里と鶴竜、平幕高安が続く。十両は常幸龍ら4人が3敗で首位に並んだ。

 これが綱とり大関の勝利にかける執念か。もつれた土俵際。日馬富士は隠岐の海に2本差され、一気に後退。ほぼ負けの体勢から相手の頭を抑え込み、捨て身の上手投げを打った。軍配は日馬富士に上がったが物言い。

 「同じぐらいに(土俵から)落ちた。内容も下がって良くない。取り直しでお願いします、と思っていた」と日馬富士。

 協議の結果、日馬富士の左足は際どく残っており、隠岐の海の左手がつくのが一瞬早かった。朝日山審判部長(元大関大受)の「軍配通り」との判定を聞くと、右手で小さくガッツポーズ。薄氷の11連勝に「大きいですよ」と声を弾ませた。

 「左の出し投げを打った時、相手の力が抜けたので一瞬勝ったかと。でも中に入られた。ホッとしました。運がいい? さあ、どうなんだろう」と珍しく冗舌に取組を振り返った。

 この日、心強い援軍もやってきた。「兄貴」と慕う元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(31)が来日。稀勢の里戦が予想される13日目か千秋楽に観戦予定だ。昨年の九州、今年の大阪と2度本場所に駆けつけているが、両国国技館へ乗り込むのは初めてだ。

 ダグワドルジ氏は「ここからが大事。思い切っていけばいい。周りの人はいろいろ言うけど、マイペースで」とアドバイスした。

 場所中、モンゴルから毎日応援メールを送っていた同氏は「自分はこんなことぐらいしかできないから。家庭ではしっかりとメンテナンスして、ストレスをためないように。残り全部勝ってほしいね」と自らの経験も含め、弟分を激励した。

 残り4番。V争いで単独トップをキープ、ゴールも見えてきた。それでも日馬富士は「気持ちを盛り上げる余裕なんてないよ」。無心で頂点へ向かっていく。 (竹尾和久)

 

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