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J2上位を快走!湘南・チョウ監督(5月9日)
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【大リーグ】カブレラ射程、三冠王 なるか45年ぶりの快挙2012年9月20日 紙面から ◇タイガース12−2アスレチックス希代の打者が半世紀弱の時を越えようとしている。タイガースのミゲル・カブレラ三塁手(29)は18日(日本時間19日)、地元デトロイトでのアスレチックス戦で、1967年のカール・ヤストレムスキー外野手(レッドソックス)以来45年ぶりの三冠王をはっきりと視界に捉えた。米複数メディアが報じた。この日は2本塁打など3安打、6打点をマーク。打率3割3分3厘、129打点はともにリーグトップで、本塁打でも42本で同トップのジョシュ・ハミルトン外野手(レンジャーズ)にあと2と迫った。 この男ならば、本当に歴史を塗り替えるかもしれない。1回は同点犠飛、3回はスローカーブを左翼席上段へ。自己最多タイの39号は推定飛距離446フィート(約136メートル)の特大弾だった。圧巻は8回、満塁の第5打席。本拠地ファンの「MVP!!」のシュプレヒコールに後押しされ、内寄りの150キロを左中間席へ。タ軍では1991年のセシル・フィルダー(元阪神)以来となる40号の満塁アーチで1試合での自己最多タイの6打点をたたき出し、ベンチではハイタッチの嵐に満面の笑みだった。 45年ぶりの三冠王がにわかに現実味を帯びてきた。「三冠王? 難しいよ、運がいる。打率を追えば本塁打は減るし、四球もたくさん必要だしね」。“ベネズエラ史上最強打者”は屈託なく笑った。 これで打率と打点はリーグトップ、40本塁打はハミルトンに2本差。ここ8試合で打率4割4分1厘(34打数15安打)、5本塁打、13打点の絶好調を考えれば、「ヤズー」の愛称で親しまれたヤストレムスキーから45年間も誕生していない打者の至高の勲章を愛称「ミギー」のカブレラが手にする可能性は十分。“追い風”も吹いている。ハミルトンは5月にも短期の離脱理由となった鼻の疾患で18日のエンゼルス戦を欠場。打率で長らくカブレラをリードしていたマイク・トラウト外野手(エンゼルス)も、ここに来てややお疲れモード、失速気味だ。 同僚のプリンス・フィルダー(セシルの息子)は昨年までブルワーズに所属。昨季MVPで、今季もMVPが濃厚なブラウンと同僚だった。さらに、同じナ中地区のカージナルスで“最も三冠王に近い男”と言われ続けたプホルス(現エンゼルス)を間近で見続けた。そんなフィルダーは「ミギーはその(右打者の)2人と存在感が全く違う。大砲なのにミート力もすごい。現代最高の右打者だ」と断言した。 「俺たちの仕事は勝つこと。個人成績の話はやめよう。ここから連勝だ」とカブレラ。残り15試合で地区首位ホワイトソックスは3ゲーム先を走るが、“両手に大輪の花”も夢ではない。 PR情報
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