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中国 海外からの直接投資が減少9月19日 23時35分
中国の先月の海外からの直接投資の額は、ヨーロッパの信用不安問題の影響で各国の企業の投資活動が冷え込んでいるため、前の年の同じ月と比べて1.4%減少し、3か月続けて前の年を下回りました。
中国商務省の沈丹陽報道官は19日の記者会見で、先月の海外から中国への直接投資の額は、前の年の同じ月と比べて1.4%減少し、3か月連続で前の月を下回ったと発表しました。
ことし1月から先月までの直接投資の額を地域別で見ますと、EU=ヨーロッパ連合からの投資が前の年の同じ時期に比べて4.1%減少、アメリカからの投資も2.9%減少しており、ヨーロッパの信用不安問題の影響で各国の企業の投資活動が冷え込んでいるためとみられます。
一方、同じ時期の日本からの直接投資の額は去年より16.2%増え、中国経済を支える形となっていますが、一連の反日デモで日系のスーパーや工場が相次いで襲われたことで、中国ビジネスの新たなリスクと受け止める日本企業も出ており、今後も日本からの投資が同じような勢いで続くのかは不透明です。
これに関連して沈報道官は「中国は法治国家であり、外国企業の権利は法律の保護を受ける。外国企業に対する違法な行為があった場合には、警察や商務省など関係部門に助けを求めることができる」と述べたものの、今回、日系企業が受けた損害を中国側が賠償するかどうかは言及しませんでした。
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