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事代主神【ことしろぬしのかみ】

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  • 世界大百科事典 第2版の解説

  • ことしろぬしのかみ【事代主神】 

    日本神話にみえる神の名。コトは〈言〉,シロは〈知る〉意で,天皇を守護する託宣の神。八重(やえ)事代主神とも呼ばれる。記紀神話においては大国主(おおくにぬし)神の子として国譲りの誓約を行い,その後は大和の宇奈提(うなで)に〈皇孫命(すめみまのみこと)の近き守り神〉として祭られた(《出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかむよごと)》)。また,この神が八尋(やひろ)ワニとなって三嶋溝樴(みぞくい)姫と結婚し神武天皇の后となる姫を生んだという三輪山(みわやま)型説話(三輪山伝説)も伝えられている(《日本書紀》)。

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  • デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

  • 事代主神 ことしろぬしのかみ
     
    記・紀にみえる神。
    「古事記」によれば,国譲りを要求する高天原(たかまがはら)からの使者に対し,父の大国主神(おおくにぬしのかみ)にかわって国譲りの誓約をした。神のお告げ(託宣)をのべる役割をもつとされる。八重事代主神とも。
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    (C)Kodansha 2009.
    書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。収録人物のデータは2009年1月20日現在のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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  • デジタル大辞泉の解説

  • ことしろぬし‐の‐かみ 【事代主神】
     
    出雲神話の神。大国主命の子。国譲りに際して父に国土の献上を勧めた。壬申(じんしん)の乱のとき、高市県主許梅(たけちのあがたぬしこめ)に神懸かりして託宣した話が、日本書紀にみえる。
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    監修:松村明
    編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
    編集協力:曽根脩
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  • 百科事典マイペディアの解説

  • 出雲神話中の神。大国主神の子。母は神屋楯比売(かむやたてひめ)命。出雲の国譲りに際し,大国主神がその意見を聞いたことは,この神が神の託宣を伝える役であったと推測される。
    ※本文は出典元の用語解説の一部を掲載しています。

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  • 大辞林 第三版の解説

  • ことしろぬしのかみ【事代主神】
     
    記紀神話で,大己貴神(おおあなむちのかみ)の子とされる託宣の神。国譲りの時,父神に国土の献上を勧める。のち,皇室の守護神。

  • (C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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  • 世界大百科事典内の事代主神の言及

  • 【えびす(夷∥恵比須)】より
    …七福神の一神として,福徳を授ける神とされ,家の台所や茶の間にまつられることが多い。春秋の夷(えびす)講には,財布にお金を入れて供えるなど商業神としての性格が強いが,農村では,竈(かまど)神や荒神(こうじん)信仰と習合して,稲の豊作をもたらす田の神の性格をも兼ねる。田植後のサナブリ,刈上祭に稲苗や稲の穂を供える地方もある。漁村では豊漁をもたらす神とされ,海岸や岬などに祠(ほこら)を設けてまつることが多い。…
  • 【大国主神】より
    …(4)かくして葦原中国の主となったオオクニヌシに対し高天原より国土を天津神の子に譲れとの交渉がはじまる。交渉は両三度に及ぶが,ここでのオオクニヌシは生彩のない受動的な神にすぎず,使神の武甕槌神(たけみかづちのかみ)に対して事代主神(ことしろぬしのかみ),建御名方神(たけみなかたのかみ)(ともにオオクニヌシの子)ともども屈服し,国譲りのことが定まる。その際の条件にオオクニヌシは壮大な社殿に自分をまつることを請いそこに退隠することになったが,これは出雲大社の起源を語ったものである。…
  • 【大黒天】より
    …室町時代には,《塵塚物語》の説くように夷(えびす)と大黒の二神併祀がみられた。これは西宮の〈夷三郎〉が本来大国主神と事代主(ことしろぬし)神の二神であったものが,夷三郎を1神(事代主神)としたところから,大黒天が加えられたものと考えられる。このころから大黒天を福神とすることも一般化してきたらしく,狂言《夷大黒》にも比叡山三面大黒天と西宮の夷三郎を勧請(かんじよう)してまつるようすが記されている。…
  • 【長田神社】より
    …神戸市長田区に鎮座。旧官幣中社。事代主(ことしろぬし)尊をまつる。《日本書紀》によると,神功皇后が新羅より帰還の途中,武庫の水門(むこのみなと)で事代主尊の〈吾をば御心長田国に祀れ〉との神告を受けて山背(やましろ)根子の女,長媛(ながひめ)をしてまつらせたと伝えられる。806年(大同1)に神封41戸を充てられ,859年(貞観1)従四位下を授けられている。《延喜式》には名神大社に列せられ,古くから朝野の崇敬を受けた。…
  • 【美保神社】より
    …島根県八束(やつか)郡美保関町に鎮座。三穂津姫(みほつひめ)命,事代主(ことしろぬし)神をまつる。三穂津姫命は大国主神の后神で,事代主神はその第1の子神。…
  • ※「事代主神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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事代主神に近い言葉→八重事代主神|近代主義|事代|執事代|主神|海事代理士|地主神|主神司|経津主神|一言主神

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