楽天koboイーブックストアのWikipedia情報にはDRMがかかっているのでライセンス違反ではないか?
昨日のエントリーで取り上げた「koboイーブックストアの“Wikipedia”作品」について。ボクは「数稼ぎ」という批判をされるのは当然のことだと思いますが、Wikipediaのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承(CC-BY-SA)で公開されているので、ライセンスに関しての問題は無いだろうと思っていました(過去形)。
それをTwitterでつぶやいたところ、
ウィキペディアはCC-BY-SA(表示-継承)だから、EPUB化してkoboで配信するのは全く問題無い。他のコンテンツが少ないから「数稼ぎ」という批判をされるだけの話(それは当然のことだと思うしボクも思うけど)。
— 鷹野 凌さん (@ryou_takano) 9月 20, 2012
(「思う」が二重になってる……)
こんな指摘を頂きました。
@ryou_takano スラッシュドットのコメント j.mp/Vey6gv で、DRMをかけるのはライセンス違反に当たるのでは、という指摘がなされていますが、件のWikipedia本^^;に、指摘されているようなDRMはかかっているのでしょうか?
— 不断さん (@fudan10u) 9月 20, 2012
なるほど、と思いライセンスの文章を読み直して見ました。
4. 制限※太字下線はボクによるものです
(中略)
b.あなたは、以下のいずれかのライセンスに基づく限りにおいて、二次的著作物を頒布または公共で発表することができます。
(中略)
(I) あなたは、頒布または公共で発表する二次的著作物の複製物の各々に、適用するライセンスの写しあるいはそのURIを添付または表示しなければなりません。
(II) あなたは二次的著作物に適用するライセンスによって付与される利用許諾受領者の権利の行使を変更または制限するような条件を提案したり課すことはできません。
(III) あなたは頒布または公共で発表する二次的著作物の複製物の各々に、本作品に含まれる適用されるライセンスとその免責条項に関する注意書きの内容を変更することなく、かつ見やすい状態でそのまま掲載しなければなりません。
(IV) あなたは、二次的著作物の頒布または公共での発表にあたって適用するライセンスによって付与される利用許諾受領者の権利の行使を変更または制限するような技術的保護手段を用いることはできません。 第4節b項は二次的著作物が編集物の一部となった場合にも適用されます。しかし、編集物のその余の部分が適用されるライセンスに従っている必要はありません。
なるほど確かに、DRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)をかけてはいけないことになっていますね。「表示-継承」なら、自由に複製できなければいけないというわけです。
そこで、koboで配信されているWikipedia情報に、DRMがかかっているかどうかを確認してみました。かかっていなければセーフ。
川端康成さんのファイルを Kobo touch にダウンロードして、パソコンに繋ぎます。
ファイルのタイムスタンプから判断するに、このファイルで間違いないようです。拡張子が付いていないので.epubを末尾に追記してDropboxに放り込み、iBooksで開いてみました。
一番上に「川端康成」と表示されていますが、本文は読めません _(:3」∠)_
ちなみにインデックスは見えました。
……三木谷さん……。
koboイーブックストアでウィキペディアの作家さん情報 約500件の配信を順次始めました。作家さんの情報や、作品の時代背景などに関する理解も深めていただき、本選びの参考にぜひご活用ください。読書の楽しみがさらに増しますね。Koboで、より充実した読書をお楽しみ下さい!
— 三木谷浩史 H. Mikitaniさん (@hmikitani) 9月 19, 2012
三木谷さん!!
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