イケメン競泳選手を詐欺容疑で逮捕、１００バタで日本記録保持

２００８年６月のジャパンオープン男子１００メートルバタフライで日本記録を更新して優勝した河本容疑者

　新潟県警長岡署は１９日、知人のクレジットカードを不正に使って衣料品などを買い、だまし取ったとして、詐欺容疑で競泳の男子１００メートルバタフライ日本記録保持者で、新潟県体育協会職員の河本耕平容疑者（３２）を逮捕した。競泳界で大ベテランとされる３０歳を超えても現役を続け、端正なルックスから“イケメンスイマー”としても人気がある。

　逮捕容疑は３月に新潟市の衣料品店で、知人女性のクレジットカードで、パーカや帽子など４点（計約６万円相当）を購入し、だまし取った疑い。６月下旬に、知人女性が「身に覚えのない使用履歴がある」と長岡署に相談。販売記録を調べたところ、河本容疑者が浮上した。同署によると容疑者は「カードは不正に手に入れたものではない」と否認している。

　河本容疑者は、主にバタフライで活躍。五輪出場歴はないものの、５０メートル、１００メートルで何度も日本記録を更新し０９年国体で、１００メートルバタの現日本記録５１秒００を樹立した。地元のスイミングクラブＪＳＳ長岡で、同級生でシドニー五輪女子背泳ぎ銀メダリストの中村真衣さんとともに、子供の頃から練習を積んでいた。

　３０歳近くなってからも日本記録を更新するなど、長く一線級選手として活躍。来年の世界選手権出場を目指すことを表明していた。彫りの深い端正なマスクと美しい泳ぎで、女性ファンからの人気も高い。新潟県体育協会によると、実績を買われ、今年６月から国体選手育成指導員に採用されている。

　日本水泳連盟の泉正文専務理事は事件について「連盟として事実を把握していないのでコメントのしようがないが、もし本当だとしたら大変残念なことだ」と話した。

（2012年9月20日06時02分  スポーツ報知）

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