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ミニ鏝絵(こてえ)作り「難しい」山口で左官体験教室
2010年5月23日(日)掲載
コテを使って鏝絵創作に挑戦する参加者たち
山口市下竪小路の山口ふるさと伝承総合センターで22日、「あなたも左官さん−ミニ鏝絵(こてえ)体験教室」があり、約20人の参加者が瓦タイルに左官道具のコテを使い、自由な鏝絵を描いた。

同センターの指定管理者、NPO法人「山口まちづくりセンター」が創立10周年を記念し、伝統職人の仕事にスポットを当てた職人芸シリーズを企画。その第1弾を鏝絵にした。

鏝絵は左官職人の漆喰(しっくい)装飾の一技法で、近くでは山陰・石見地方で隆盛を誇ったという。近年は壁を塗るような住宅需要が少なく、廃れつつある職人芸という。

指導したのは同市阿知須の旧中川邸(いぐらの館)のなまこ壁を修復した、山口まちづくりセンター会員の「くまがい工務店」(熊谷龍夫代表)。30センチ四方の瓦タイルに鉛筆で下絵を描き、漆喰を載せてコテで形にしていった。

山口まちづくりセンターの小山哲彦さんは「伝承センターがある竪小路筋は職人の町だった。それを思い、伝統の職人芸を掘り起こしていきたい」と話した。
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