民主代表選、初の街頭演説で抗議の声
「状況が変わった」。18日の「ニュース23クロス」での野田総理の発言が波紋を広げています。「近いうちに解散する」という自民党・谷垣総裁との合意を一旦、棚上げすることを示唆したことに、さっそく自民党から反発の声が出ています。
掲げられたプラカード。聴衆の訴えに候補者たちはどう応えるのでしょうか。19日、今回の民主党代表選で初めてとなる街頭演説会が新宿で行われました。
「新しい民主党を作るために立ち上がった、この鹿野道彦に対して大きなご支援を」(民主党・鹿野道彦 前農水相)
「民自公の3党協議に埋没し、民主党の原点を忘れていなかったか」(民主党・赤松広隆 元農水相)
沖縄訪問中の原口氏を除く、3人の候補者を待っていたのは批判の声でした。
「候補者たちによる演説が行われています。今、野田総理がマイクを持っていますが、集まっている聴衆からは『反増税』や『反原発』などを訴える抗議の声が上がっています」(記者)
18日の「ニュース23クロス」で、野田総理は衆議院の解散をめぐり、自民党の谷垣総裁と「近いうちに」と合意したことについて、「状況に変化がある」と発言しました。
「状況変化があります。互いの総裁選・代表選が終わった後に、もう一回、3党合意の確認、仕切り直しをしようと」(野田首相、18日)
「自らの発言は重い」としながらも、自民党側との信頼関係が崩れ、一旦、効力を失ったという認識を示したものとみられます。注目された19日の演説では、自民党批判を展開しました。
「過去の原子力行政を推進した政権は誰だったんですか。領土領海をいいかげんに無作為できた政権は誰だったんですか。今頃になって景気のいいことを言っているのは大間違いです」(野田首相)
(19日22:37)
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