ローマ中心部の広場で18日、中国人住民による反日デモがあり、約300人が集まった。横断幕を掲げ、中国語とイタリア語で「島は中国のものだ」と叫んだり、中国国歌を合唱したりした。
デモ隊は近くの日本大使館に向かおうとしたが、地元警察が「集会が認められているのは広場だけだ」と制止した。大使館前の通りは一時封鎖された。
ローマに住む中国人は、沿岸部の浙江省出身の人が多いという。統計によるとイタリアで在留登録している中国人は約21万人。90年代から急増しており、欧州での自由な人の行き来を定めたシェンゲン協定外の国では、ルーマニア、アルバニア、モロッコに次いで4番目に多い。(ローマ=石田博士)