トップページ科学・医療ニュース一覧アカウミガメ 新潟でもふ化
ニュース詳細

アカウミガメ 新潟でもふ化
9月18日 23時2分

新潟市の海岸で、この夏、アカウミガメが生んだ卵がふ化したことが確認され、日本海側ではこれまで確認されていた石川県輪島市を超えて、最も北でふ化した例となりました。

アカウミガメの卵のふ化が確認されたのは新潟市北区太夫浜の海岸です。
ことし7月、アカウミガメが海岸で産卵しているのを住民が見つけ、新潟市の水族館「マリンピア日本海」が鳥などに荒らされないよう産卵場所を保護して観察を続けていました。
その後、予定の時期を過ぎても卵がかえらないため、18日、産卵場所の砂を掘り起こしたところ、割れた卵の殻が70個余り見つかり、予定より早くふ化していたことが確認されました。
ウミガメの赤ちゃんはすでに海に出たとみられています。
マリンピア日本海によりますと、アカウミガメの卵のふ化は、日本の太平洋側では宮城県で確認されていますが、日本海側ではこれまで確認されていた石川県輪島市を超えて最も北でふ化した例となりました。
ふ化を確認したマリンピア日本海の加藤治彦副館長は、「ふ化した子ガメの姿を見ることができなくて残念でしたが、無事にふ化したようで、ほっとしています」と話していました。

“ウミガメの保護が進んでいる影響か”

ウミガメの生態に詳しい東京大学大学院の亀崎直樹客員准教授は、「地球温暖化で海水温が上昇した影響というよりは、日本の近海でウミガメの保護が進んでいる影響ではないか。国内では平成10年ごろからアカウミガメの産卵が確認された例が増えていて、新潟市のような北の海岸でもふ化したのではないか」と話しています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ