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米 新型の核兵器性能実験を実施9月20日 6時37分
アメリカ政府は、保有している核兵器の性能を確かめるため、強力なエックス線を使って核兵器が爆発したときに近い状態を作り出す、新しいタイプの実験を、ことし前半に再び行ったことを明らかにしました。
アメリカ・エネルギー省所属のNNSA=核安全保障局の発表によりますと、実験は、アメリカが保有する核兵器の性能を確かめるために、西部ニューメキシコ州のサンディア国立研究所で、ことし4月から6月の間に行われました。
実験では、特殊な装置で強力なエックス線を発生させ、核兵器が爆発したときに近い状態を作り出し、核兵器の原料となるプルトニウムの反応を調べたということです。
この実験は、おととし11月に実施されて以降、これが5回目で、核爆発を伴わないという点では「臨界前核実験」と同じですが、火薬は使わず、使用するプルトニウムの量も少ないということです。
NNSAでは「核実験をせずに、核兵器の安全性を確認するものだ」と説明していますが、新たな核兵器の開発につながるという懸念が出る可能性も指摘されています。
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