東京電力は18日、使用電力の削減に応じて料金を割り引くプランに加入している大口工場などに、19日に節電を要請すると発表した。需給逼迫が予想されるため。東日本は高温が続き、18日は北海道電力や東北電力が供給力確保の対策に追われた。夏場を乗り切るために運転を続けた火力発電所で検査を始めた直後に、例年以上の暑さで需給が厳しくなった。
東電は大口の工場や商業ビル向けの「デイリープラン」に加入する顧客約500件に対し、19日午後1~4時の削減電力に応じて料金を割り引く。10万キロワットの需要抑制効果を見込み、割引にかかる費用は1億円弱。
東電の19日の予想最大電力は4630万キロワットで、供給力に対する電力使用率は94%と今夏最高に達する見通し。火力発電所で先延ばししてきた検査を始めたことで供給力が減少した。需要抑制策で電力を確保する考え。
北海道電は18日、補修作業で14日から停止していた苫小牧共同火力発電所3号機(出力25万キロワット)を急きょ再開。あわせて日本卸電力取引所から16万キロワットを調達した。
札幌市の18日の気温は30.5度と平年より8.5度高くなり、ピーク時の電力需要(483万キロワット)は今夏最大となった。同社は「19日も記録的残暑で電気の供給はやや厳しくなる。日常生活や経済活動に支障がない範囲で節電に協力してほしい」と話している。
東北電力管内も18日、最高気温は平年より9度以上高い34度超に達した。東京電力から35万キロワット、関西電力から25万キロワットの電力融通を受けた。高温に加え、八戸火力発電所5号機(出力27.4万キロワット)が機器の異常で運転を休止したため、急きょ他社からの融通で供給力を確保した。
東京電力、東北電力、北海道電力、関西電力、日本卸電力取引所
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