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自民党の安倍晋三元首相(57)は12日、党本部で記者会見し、総裁選(14日告示、26日投開票)への立候補を正式表明。会見で安倍氏は、橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」との連携を視野に、党運営や政権枠組みの在り方を総裁選の争点にする考えを示した。くしくもこの日の9月12日は、07年に首相を突然辞任したときと全く同じ。日本が大騒ぎしたあの日からちょうど5年。掲げた「日本再起」のキャッチフレーズの下、自分自身も再起をかける。
あの辞任からちょうど5年。安倍氏が総裁選出馬を表明した。この日の会見で安倍氏は、07年の退陣について「病気のためとはいえ、国民と党員に心からおわび申し上げる」と陳謝。「全身をなげうって同志の声に応える決断をした。日本人の命を断固として守ると宣言する」と決意を示した。
「イメージ的に、同じ日は避けた方がいいって周りには言われたんですけど。重なったのは、たまたま」と安倍氏。首相時は、ニート問題など雇用政策で「再チャレンジ」をテーマに掲げていたが、巡り巡って、今の自分自身の立場を示す言葉となった。今回の総裁選キャッチフレーズも「日本再起」。しかし「自分のことではありませんよ」と苦笑いしながら語った。
5年前の辞任の原因には、厚生労働省が難病に指定している「潰瘍性大腸炎」の悪化があったとされている。このことについて安倍氏は「2年前に特効薬が発売されたことで、今は全く問題なくなった。現在は血液検査でも正常値になっているんですが、こんなことは発症して40年来、初めてのこと」と健康問題に自信を見せた。この薬は「アサコール」という経口薬で、発売元のゼリア新薬によると、発売から2年でシェアを37%にまで伸ばしたほどの売れ行きだという。「常に潰瘍が数個あったのが、今は本当にキレイになっている。何なら情報公開、しましょうか?」と内臓をもさらけ出す覚悟で、病気の克服を証明しようとする意気込みだった。
また、この日の会見では、総裁選の争点のひとつになる大阪維新の会との連携について「税と社会保障の一体改革は継続していくべき」としながらも「憲法改正や教育問題など大きなところで維新のパワーに期待したい」と意欲を示した。
しかし、その維新は参院では議席ゼロ。水戸将史氏ら4人の現職参院議員が近く合流するが、この4人も次期衆院選への出馬が取り沙汰されている。そもそも現在の政局の混乱は衆参“ねじれ国会”から始まったもの。現在の参院では、自民(83議席)と公明(19議席)合わせても102議席で、過半数122議席には遠く届かない。健康をアピールした安倍氏だが、総裁になった場合の“ねじれ対策”は、この日の会見でも曖昧なままだった。
総裁選には既に町村信孝元外相(67)、石破茂前政調会長(55)、石原伸晃幹事長(55)が立候補を表明。町村氏と同派閥からの出馬について安倍氏は「派閥は政策を研さんする場。だからこそ、総裁選イコール一本化ではなく、志を持つ人が手を挙げるべき」と述べた。林芳正政調会長代理(51)も13日に出馬会見を行う予定で、自民党総裁選は5人で争うことが確定的となった。
◆安倍氏の首相辞任 06年9月に首相に就任し期待されたが、閣僚が不祥事で次々に辞任に追い込まれ、支持率は低下。07年7月の参院選で惨敗を喫するなど逆風となった。9月10日に臨時国会を召集し、所信表明演説で「職責を全うする」と宣言しながら、その2日後の12日の突然、辞任を発表。当時の会見では病気に全く触れておらず、退陣には様々な憶測を呼んだ。
(2012年9月13日06時03分 スポーツ報知)
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