野田首相:強気の自公批判
毎日新聞 2012年09月19日 23時07分(最終更新 09月20日 00時20分)
野田佳彦首相は19日、民主党代表選の街頭演説で「財政がこういう状況になったのはだれの政権だったのか。自公政権からだ」と自民、公明両党を強く批判した。野田首相が消費増税法の成立に協力した両党を批判するのは珍しい。18日には、衆院解散・総選挙の時期に関して自民党の谷垣禎一総裁と交わした「近いうち解散」の合意も見直す可能性を示唆。代表再選が確実となり、強気の姿勢が目立ち始めた。【吉永康朗、阿部亮介】
首相は原発政策についても「180度変えなければならない。過去の原子力行政を進めてきた政権はだれだったのか」と指摘。尖閣諸島の国有化をめぐっても「領土・領海に無作為で来た政権はだれだったのか。今ごろになって景気のいいことを言うのは大間違い」と実効支配の強化を主張する自民党の総裁選候補らをけん制した。