橋下・大阪市長:「政府、坊ちゃん外交」 「拉致」写真展で
毎日新聞 2012年08月30日 大阪朝刊
◇「解決のチャンス」
大阪市の橋下徹市長は29日、北朝鮮の拉致問題について「日本の国会議員は坊ちゃん、お嬢ちゃんのきれいごとをやっているような感じ。汚いと言われても、あらゆる手を尽くして交渉しないといけない」と話し、政府の外交姿勢を批判した。
この日、大阪市内で始まった、拉致被害者・横田めぐみさんを父滋さん(79)が撮影した写真展を訪問。滋さん夫妻の案内で観覧した後、記者団に語った。
橋下市長は「信頼とか、きれいごとだけで外交は進まない。力を背景に、相手が一番嫌がる方法も取らないといけない」と強調。29日に始まった日本と北朝鮮の政府間協議については「北朝鮮のリーダーが代わったのは最大のチャンス。解決に向けて道筋が少しでも開けないか期待している」と話した。【茶谷亮】