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地方点描:クマの行く末[鷹巣支局]

 停滞していた秋田八幡平クマ牧場(鹿角市)のクマの引き受け先探しは、北秋田市が県の支援を前提に全頭受け入れに向け手を挙げたことで、一気に動き出した。事実上、同市以外に選択肢はなく、実現に向けた協議が始まる。県と同市はクマの観光施設がある意義を再確認し、将来への負担も慎重に検討しなければならない。

 同市の津谷永光市長は23日、市主催の移動行政懇話会で市民の質問に答え、市が所有する阿仁熊牧場に全頭を受け入れる考えがあるとした。殺処分の可能性すら示唆する県の手詰まり感を憂慮した末の発言だったが、同席した市幹部たちですら寝耳に水の話で、市内部の検討もこれからだ。

 秋田八幡平クマ牧場は現在、県の支援を受けながらヒグマ21頭、ツキノワグマ6頭の計27頭を飼育中。阿仁熊牧場は飼育員2人でヒグマ1頭、ツキノワグマ75頭の計76頭を飼育している。受け入れの実現には、大規模な施設改修をはじめ多額の財政負担が予想され、県がどれだけ財政支援できるかが焦点になるだろう。佐竹敬久知事は27日の定例会見で「森吉山観光にも生かせることから、県の財政投入は県民理解を得られるのではないか」と同市に同調する姿勢を示している。

 受け入れ実現に水を差したくはないが、現状では阿仁熊牧場が森吉山観光に貢献しているとは言い難い。県と同市はこれを機に、森吉山観光に生かす道筋も提示しなければならない。それがクマの行く末の安堵(あんど)にもつながる。その場しのぎの対応に終始すれば、再び受け入れ先を探さざるを得ないような事態になりかねない。

(2012/08/30 09:28 更新)

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