ニュース詳細
幸島 ボス猿11年ぶり交代か9月19日 21時56分
国の天然記念物に指定されている宮崎県の幸島に生息し、芋を水で洗って食べることで知られるニホンザルの群れのボス猿が、11年ぶりに交代したとみられることが、京都大学の観察で分かりました。
宮崎県串間市の幸島のニホンザルは、昭和28年に芋を水で洗って食べる姿が確認されたことから世界的に知られるようになり、現在、島にはおよそ110匹が生息しています。
この猿の群れを長年観察している京都大学野生動物研究センターによりますと、ボス猿の「ホタテ」という名前の24歳のオス猿が、今月に入ってから餌を食べなくなって衰弱し、1週間ほど前から姿が見えなくなったということです。研究センターによりますと、「ホタテ」の年齢は人間の80歳前後に相当し、死んだ可能性が高いということです。
このため研究センターは、群れのナンバー2だった17歳のオス猿の「カバ」が新しいボス猿になったとみています。
幸島のボス猿の交代は11年ぶりだということです。
群れの観察をしている研究センターの技術専門職員、鈴村崇文さんは「幸島の猿の群れは、ボス猿の座を巡って争わないという特徴がある。『カバ』もすでにボスらしい雰囲気を持っている」と話していました。
[関連ニュース]
|
[関連リンク] |
|