日本IBM元社長 スカート内盗撮で書類送検へ
【政治・経済】
東大卒の業界重鎮に何があったのか
いやはや、驚いた。JR駅構内で女性のスカート内を盗撮し、警察の取り調べを受けた初老の紳士。どこのエロオヤジかと思いきや、なんと日本IBMのトップに9年間も君臨した業界の重鎮、大歳卓麻・最高顧問(63)だったから、関係者はア然ボー然だ。
「大歳氏は22日の朝8時ごろ、新宿区のJR四ツ谷駅構内のエスカレーターで、目の前にいた女性のスカートの下にカメラ付き携帯音楽プレーヤー『iPod』を差し込んでいました。目撃した男性と口論になり、通行人が近くの交番に届け出て、事件が発覚。大歳氏は『盗撮に興味があった』と認めています。警察は近く、都迷惑防止条例違反で書類送検する方針です」(捜査事情通)
大歳氏は1948年、広島生まれ。地元の名門・修道高校から東大工学部に進学し、71年に日本IBMに入社。営業畑を歩み、97年に常務、99年にトップに上り詰めた。絵に描いたような“華麗なる経歴”である。
「業績不振や大量の人員削減で批判も浴びたが、4年前に社長を退いた後も会長、最高顧問を歴任。TOTOや花王、カルビーなど大企業5社の社外取締役のほか、総務省の諮問機関、情報通信審議会の会長も務めていました。家族は妻と娘2人。最近は市民マラソンに頻繁に参加し、汗をかいて走るさわやかな様子をフェイスブックで公開していた。一体、なぜ?ですよ」(業界関係者)
経済誌がハジき出した大歳氏の社長時代の年収は推定6000万円! 実際、自宅を訪ねてみたらド肝を抜かれた。
盗撮現場でもあるJR四ツ谷駅から徒歩5分。駅前の喧噪を離れた豪華マンションに、大歳氏は139平方メートルもの部屋を所有している。周囲には無数の監視カメラがズラリ。不動産関係者が言う。
「駅界隈(かいわい)では2棟しかない“億ション”のひとつで、住人の多くは外資系企業や大使館の関係者です。この辺りは高台になっている上、交通の便がよく人気が高い。何より、これほど広い部屋のあるマンションは他にありません。大歳氏の部屋は販売価格にして1億7000万円。賃貸に出すなら月60万円は下らないでしょう。それでも最近は、円高などの影響で値下がりした方ですけどね」
大歳氏は社長時代、港区南青山の一等地にも豪華マンションを所有していた。庶民にはため息しか出ない雲上人も、魔が差して“下界”でイタズラしたくなったのか。
今回の一件で、すべての役職を辞した大歳氏。せっかく築き上げた地位も名誉も失い、残ったのは不動産だけとは、寂しいものだ……。