次世代エースぱるるがＡＫＢじゃんけん新女王に！

(サンケイスポーツ)

　ＡＫＢ４８・２９ｔｈシングル選抜じゃんけん大会（１８日、武道館）国民的アイドル集団、ＡＫＢ４８が１８日、東京・日本武道館で２９枚目のシングル（１２月発売）の選抜メンバー１６人を決める「第３回じゃんけん大会」を行い、若手の注目株、島崎遥香（１８）が優勝した。愛称の“ぽんこつアイドル”を返上する勝負強さで、過去最多８５人の頂点に立った島崎は「今までで一番楽しいじゃんけん勝負でした」と笑顔。絶対的エース、前田敦子（２１）に代わる新世代のエース候補が、一足先に運で初センターをゲットした。

　ぱるるの表情がくるくると変わる。決勝戦で仁藤萌乃（２０）にチョキを突き出し勝った瞬間は口を開けてビックリ、そして満面の笑みを浮かべた。

　「まさか勝てると思ってなかった。今までで一番楽しいじゃんけん勝負でした。もう、頑張るだけです！」

　トロフィーを手にした島崎が素直に気持ちを述べると、１万２０００人が埋め尽くす武道館は祝福の「ぱるるコール」に包まれた。

　ルックスは抜群だが、歌やダンスは微妙なギャップから“ぽんこつアイドル”として人気者に。５月発売の「真夏のＳｏｕｎｄｓ　ｇｏｏｄ！」で初選抜入りを果たし、２０１０年に前田が主演したテレビ東京系「マジすか学園」の３作目「−３」（金曜深夜０・１２）では主役に抜てきされた。１０月３１日発売の新曲「ＵＺＡ」でも選抜に名を連ね、名実ともに次世代エースとして注目される。

　前田と同じく闘志をむき出しにしない性格だが、意志は強かった。１回戦シードのため、２回戦から日本テレビ系出演ドラマ「私立バカレア高校」で着用した制服で登場。勝因を「チョキを出し続けたことかな」と話す通り、３回戦の永尾まりや（１８）をパーで下した以外すべてチョキでもぎ取った。

　最後に高橋みなみ総監督（２１）から「すごい潜在能力を秘めているのに、自分でスイッチを切り替えるのが苦手な子でしたが、自分でチャンスをつかみました。これからは、ぽんこつなんて言わせないと思います」とエールを送られた島崎。

　会見では２９枚目の新曲タイトルについて言及。昨年、篠田麻里子（２６）が優勝した際の楽曲が「上からマリコ」になったことから、島崎は「（プロデューサーの）秋元（康）さんからぽんこつと言われているので、『ぽんこつ』が付くとか、あるいは『下からぱるる』とかかな」と照れ笑い。これにはほかの選抜メンバーも「やだ〜」と声をそろえたが、「ぽんこつらしく、ぽんこつなりに一生懸命、このような場所（会見）で対応できるように頑張ります！　ミリオン？　１００万枚売りたいな」と、次世代エースとしての活躍を誓った。