世界に挑む京太郎。右は余裕のある体つきが目立つウェリバー
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ボクシングの日本ヘビー級1位・藤本京太郎(26)=角海老宝石=は19日、東京・後楽園ホールで日本人として初めてヘビー級の世界ランカー、WBC世界ヘビー級15位のチャウンシー・ウェリバー(29)=米国=と対戦する。両選手は18日、東京都内で行われた前日計量に臨み、京太郎は102・4キロ、ウェリバーは113キロだった。
計量を終えた京太郎は10キロ強重いポッチャリ型のウェリバーの体を見て「近くから見たら、ポチャッとしていた。トレーナーが『あれは、練習してない体』って言ったけど。おなかに妊娠線みたいなものも出てたけど、どうなんでしょう。まあ、強いんでしょうけど、ビンビンと伝わってくる威圧感、怖さはなかった」と余裕のコメントを残した。
ただ、警戒はしている。WBCの世界ランク5位まで上り詰めたこともあるウェリバーは64戦53勝6敗5分と抜群の勝率。KO勝ちは20と少ないが、京太郎は「映像を見たけど、強いという感じの選手じゃなかった。パンチもなさそう。ただ、実際、リングで戦うと、ずるさとか、やりづらさがあるのかもしれない。怖さが感じられないのが逆に不気味です」と気を引き締めた。
「勝てば、注目度も増す。お金も降ってくる。ボクは、ボクシングで生活させてもらってるから」と欲を見せた京太郎。現在、4戦4勝。勝てば、世界ランク入りも見えてくるだけに負けられない。(竹下陽二)
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