ニュース詳細
細胞壁の形“4つの遺伝子で決める”9月14日 5時2分
K10050121311_1209140541_1209162149.mp4
植物の細胞は、繊維からできた堅い細胞壁で覆われていますが、この細胞壁の厚さや形などの特徴は4つの遺伝子で決められていることが、東京大学の研究で明らかになり、有用な植物資源を作り出す技術の開発につながるのではないかと期待が寄せられています。
植物の細胞は動物とは異なり、外側がセルロースと呼ばれる繊維でできた堅い細胞壁で覆われています。
東京大学大学院の福田裕穂教授の研究グループは、シロイヌナズナという植物を使って研究を進めた結果、細胞壁の形や厚さなどの特徴は4つの遺伝子によって決められていることを突き止めました。
4つの遺伝子は、細胞の表面で働いて細胞壁の形状に影響を及ぼすということで、実験グループが、別の植物にこの4つの遺伝子を組み込んだところ、元の細胞壁の特徴が現れたということです。
福田教授は「今回の発見が、有用な植物を人為的に作り出すことにつながるのではないかと期待している。将来的には、植物の形を人がデザインできるようになるかもしれない」と話していました。
この研究結果は14日、アメリカの科学雑誌「サイエンス」のオンライン版に掲載されます。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|