ニュース詳細
大腸がん 遺伝子数値化で予防9月18日 11時56分
K10050899611_1209181313_1209181321.mp4
年々増えている大腸がんにどの程度なりやすいか、遺伝子の特徴を調べて数値で示す方法を愛知県がんセンター研究所のグループが開発し、健康診断に取り入れて予防につなげるよう学会で発表することにしています。
開発したのは、愛知県がんセンター研究所の細野覚代医師らのグループです。
グループは、平成13年からおよそ5年間にわたって愛知県がんセンターを受診した人たちの協力を得て、大腸がんの558人と、そうでなかった1116人の血液から遺伝子の特徴を調べました。
その結果、ヒトでは1000万か所あるといわれる遺伝子の変異の中から、大腸がんの患者に多い変異が合わせて6か所見つかったということです。
さらに、6か所の変異には大腸がんのなりやすさに差があることを突き止め、それぞれのリスクを数値化して足し合わせる方法を開発しました。
具体的には、数値の合計が▽0から4をリスクの低い「低リスク群」。
▽5から7をその1.4倍なりやすい「中リスク群」。
▽そして8から12を低リスク群の2.23倍なりやすい「高リスク群」に分類するということです。
細野医師は「開発した方法を健康診断などに組み込むことで大腸がんになる危険性の度合いが分かるので、適度な運動をしたり定期的に検診を受けたりして予防につながる」と話しています。
この研究の成果は19日から札幌市で開かれる日本癌(がん)学会で発表されます。
[関連ニュース]
|
[関連リンク] |
|