ニュース詳細
IAEA“原子力規制委は実効性必要”9月19日 4時18分
IAEA=国際原子力機関の天野事務局長は、19日に発足する日本の原子力規制委員会について、「ただ組織を作るだけでなく効果的にする必要がある」と指摘し、原子力発電所の安全性の強化に向け、委員会に実効性を持たせることの重要性を強調しました。
オーストリアのウィーンで行われているIAEAの年次総会で、天野事務局長がNHKの取材に応じました。
このなかで天野事務局長は、原発事故を教訓に日本で19日、原子力規制委員会が発足することについて、「ただ組織を作るのが目的ではなく、そこに魂を入れて効果的にする必要がある」と指摘し、原発の安全性の強化に向けて、委員会に実効性を持たせることの重要性を強調しました。
また政府が2030年代に原発の稼働ゼロを可能とするよう取り組むなどとした新しいエネルギー政策を決定したことについて天野事務局長は「プルトニウムがどういうふうに使われるのか、関心を持っている」と述べました。
これは日本政府が使用済み核燃料の再処理については続ける方針を示したことで日本国内にプルトニウムがたまり続けるのではないか、という懸念があるなか、天野事務局長として核不拡散の観点から日本がこの問題にどのように対処するのか、注視していく考えを示したものです。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|