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原子力規制委 田中委員長任命9月19日 13時40分
野田総理大臣は、原子力の安全規制を一元的に担う組織として19日発足した「原子力規制委員会」の初代委員長に、田中俊一元原子力委員会委員長代理を任命し、「地に落ちた原子力安全行政の信頼回復に全力を尽くしてほしい」と述べました。
「原子力規制委員会」は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を教訓に、原子力の利用を推進する経済産業省から、規制を行う原子力安全・保安院を切り離し、安全規制を一元的に担う組織として19日、発足しました。
これに伴って、野田総理大臣は総理大臣官邸で、田中俊一元原子力委員会委員長代理を初代の原子力規制委員会の委員長に、また原子炉や地震の専門家など4人を委員に任命しました。
そして「地に落ちた原子力安全行政に対する信頼を回復するため、全力を尽くしてほしい」と述べました。
このあと田中委員長は、記者団に対し「原発事故の後始末を安全に行うことや、原子力防災の確立など、急いでやらなければならない課題が山積している。福島の原発事故が原点であり、ほかの委員と共に原子力の新たな安全規制行政を構築したい」と述べました。
これに関連して、細野原発事故担当大臣は記者会見で、「重要なのは原子力規制委員会の透明性を確保し、国民の期待に応えていくことだ。原子力の安全規制への信頼をもう一度立て直すべく、強い使命感でやってくれると信じている」と述べました。
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