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「光を蓄える」防災グッズ展 名古屋で
9月19日 4時18分

太陽の光や蛍光灯の明かりなど、光を蓄えて暗くなると光る蓄光材と呼ばれる材料を活用した防災グッズなどを紹介する催しが、18日、名古屋市で開かれました。

展示会は、蓄光材を災害時に役立てようと名古屋市の名城大学や金属関連の企業などが参加するグループが開きました。
蓄光材は、太陽の光などを吸収して蓄え、暗くなると蓄えたエネルギーを発散して光る性質を持っています。
会場には、愛知県内などの16の企業がブースを設け、ドアノブに取り付けたり、救急活動に使うトリアージのタグのひもに使ったりといった活用の仕方を紹介しました。
横浜市の企業が開発した看板は、表面に空いた小さい穴から光を取り込み、暗くなると、表面が見えなくなる代わりに、下に描かれた避難誘導のマークが浮かび上がる仕組みです。
このほか蛍光灯と光の波長が違うLED照明の光でも効果を発揮する蓄光材も展示されました。
グループの代表で名城大学建設システム工学科の藤田晃弘教授は、「自宅の階段などにわずかな蓄光材を取り付けるだけで効果がある。多くの人が集まる地下街や、津波からの避難の際などに活用できるよう研究を進めたい」と話していました。

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