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宮城 被災浄水場一部が再開
9月19日 1時2分

東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市の下水処理施設は、浄化設備の一部が復旧し、18日から本格的な処理が再開されました。

「石巻東部浄化センター」は、石巻市と隣の女川町のおよそ4万人分の下水を処理していましたが、震災の津波で大きな被害を受け、一時すべての浄化機能が止まりました。
この施設ではこれまで仮設の設備で応急の下水を処理していましたが、施設内の3つの浄化設備のうち1つが完全に復旧し、微生物を使った本格的な処理を再開することになり、18日、記念の式典が開かれました。
宮城県や石巻市の関係者らおよそ30人が出席し、亀山紘石巻市長が、「処理の再開は大きな喜びだ。今後の設備の復旧も円滑に進むことを祈っています」とあいさつしました。
このあと処理開始の合図に合わせて市長らがボタンを押すと、下水をくみ上げるポンプが作動する様子が画面に映し出されました。
宮城県東部下水道事務所の相澤敦所長は、「水質改善への大きな1歩となった。1日も早くすべての設備が復旧できるよう努力したい」と話していました。
宮城県によりますと県が管理する下水処理施設7か所のうち3か所が津波の被害を受けましたが、これで3か所すべてで本格的な処理が再開されました。

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