KDDIはiPhone4Sでは最大3.1Mbpsの伝送速度で、ソフトバンクモバイルの14.4Mbpsに比べて大幅に負けていた。しかし反応速度の良さや体感速度を2倍以上の向上させる技術を導入するなど地道な改善をすすめ、使い勝手ではスペックの差を感じさせない体感速度を実現してきた。
iPhone5ではLTEで10Mbps以上の速度を出すことができ、LTEがつながらない場所ではWIN HIGH SPEEDでつながるので、「速い」と感じさせる使い勝手を実現できた。LTEは屋内ではつながらないことが多いが、その時はWIN HIGH SPEEDでつながるため、問題はないだろう。
もうひとつ、KDDI向けiPhone5で魅力的なことは、パソコンなどのルーターとして使える「テザリング」機能だろう。ソフトバンクモバイルは現時点ではテザリングに対応しない見通しだ。予約開始翌日にauショップで予約の行列に並んでいたところ、そのなかにも「テザリングができると聞いて、MNP(による事業者変更を)したい」と話すソフトバンクモバイルユーザーがいた。同じiPhone5でもテザリング機能の有無で、事業者を選ぶユーザーはいるだろう。
iPhone5では、Wi-Fi(無線LAN)のほかBluetoothやUSB経由でノートパソコンやタブレットなどと接続できる。iPhone5の設定メニュー内にある「インターネット共有」というメニューをオンにすることでテザリングが可能になる。
パソコンのMacBook ProをテザリングでiPhone5につないで試してみると、iPhone5単体での通信速度には負けるものの、10Mbps近い速度でネット接続が楽しめた。「ちょっと外出先でノートパソコンを使いたい」という時には威力を発揮するだろう。
ここで気になるのはKDDIが設定した7GB(ギガバイト)という容量制限だ。これは月額5460円で7GBまで利用でき、それを超えた場合は通信速度が128kbpsに落ちるか、追加で2625円を支払うことで2GB分は速度が維持されるというものだ。
KDDIによると「普通の3G(第3世代携帯電話)スマホユーザーで平均2GBちょっと。テザリングができるWiMAXスマホユーザーの場合、3G~4GBが平均的」(LTEネットワーク担当者)という。よほど動画を大量に見るという使い方をしなければ、7GBという数値には達しないようだ。
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