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北九州 がれきの焼却灰埋め立て開始
9月19日 1時2分

東日本大震災で発生したがれきの広域処理が西日本で初めて行われている北九州市で、18日から焼却の際に出た灰の埋め立てが始まりました。

北九州市は、宮城県石巻市からがれきを運び込み、17日から市内の3つの施設で焼却を始めました。
18日からは焼却で出た灰の埋め立てが若松区の最終処分場で始まりました。
灰は飛び散らないように薬剤で固められ、ダンプカーで次々と運びこまれました。
この最終処分場は海に面していることから、地元の漁協は風評被害を懸念し、焼却灰の埋め立てに難色を示してきました。
これに対して北九州市は、焼却灰に含まれる放射性物質のチェックを徹底することや、地産地消を進める団体を新たに設立して、仮に風評被害が起きた場合も行政と民間が一体となって地元産の食材を買い支える運動を展開することなどを説明し、漁協から一定の理解が得られたということです。
また18日は、公募などで選ばれた市民モニター16人が焼却施設を訪れ、処理の流れの説明を受けたり、放射線量の測定作業を見学したりしました。
参加した70代の女性は、「しっかりとチェックされていたので、不安は感じませんでした。被災地のことを考えれば安全なら協力したいと思っています」と話していました。

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