中国各地で反日デモ 北京は3000人超9月18日 11時56分
日本政府による沖縄県の尖閣諸島の国有化に抗議する中国の反日デモは、81年前に満州事変の発端となった事件が起きた日に当たる18日、50を超える都市で行われていて、このうち北京の日本大使館前のデモはこれまでに3000人を超える規模になっています。
中国では、満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた9月18日を「国の恥を忘れてはならない日」としており、18日はこれに合わせて各地で尖閣諸島の国有化に抗議する反日デモが呼びかけられています。
このうち、北京では日本大使館の前で、日本時間の午前8時すぎからデモが始まりました。
参加者は次第に増えて、これまでにおよそ3500人になり「島を返せ」などと叫んだり、大使館に向かってペットボトルや卵を投げたりしています。
中国当局は、一連の反日デモが始まってから最も多い数千人の警察官と武装警察官を配置し、デモ隊が大使館の敷地に入り込んだりしないよう警備を固めています。
上海では、日本総領事館の近くで日本時間の午前10時ごろから反日デモが始まりました。
デモには1000人以上が参加しており、警察によって100人ぐらいずつのグループに分けられて抗議活動をしています。
同じころ、南部の広東省広州でも日本総領事館が入っているビルの周辺に若者ら100人余りが集まってデモを始めています。
このほか、インターネットなどの情報によりますと、18日の反日デモは内陸部の四川省成都や重慶などにも広がっていて、これまでに52の都市で行われています。
北京の日本大使館や上海などの日本総領事館によりますと、日本人が被害を受けたという情報は入っていないということですが、滞在する日本人に対して引き続き安全に十分注意するよう呼びかけています。
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