このチームは5~6年の男子のチームで、実は結構まとまりの悪いチーム。
1年から見てるけど、何かしら問題を起こす子もいたり、中にはいい子もいるんですよ。
問題といっても、いたずら、ケンカ…と言ったところでしょうか…
でも、学年が上がるに連れて、徐々に大人しくなりつつある彼ら。
そんな彼らは夏休み前から練習を始め、私も家裏の大きな公園へフランの散歩の時、ついでによく見に行ってた。
初めは結構集中力が無く、すぐに飽きちゃう
でも、いつしか日が経つにつれて、真面目に取り組むようになっていく。
特に夏休みが明けて、9月に入ると、練習もほぼ平日毎日。メンバー揃わなくてもやるという状況。
徐々にやる気が出てきていたみたい。
彼らは歴代、優勝してきたAチームに今年選ばれ、今年も優勝すると目標にし、練習に励んだという。
時には言い合いもあったらしく、監督である、指導員も頭悩ませた事も。そんな日々を越えて…
大会当日。
1日目はリーグ戦で、翌日のトーナメントに向けて勝っていきたいところ。
1日目は4試合あり、結果は全て全勝。
試合の度にさらにまとまり感が出てくる。
そして、2日目はトーナメントで、3試合勝ち続け、見事決勝戦まで進んだ彼らは、連戦の為、15分位の休憩を取る。
そして、決勝の相手は1日目のリーグ戦で実は苦戦したところ。
相手もなんとか勝ち上がってきたみたいだ。
そして、試合開始。
初回は我がクラブが後攻だったが、相手に初回から2ラン蹴られ、3点取られる。
そして、裏の攻撃は相手の守備にやられ、塁にも出るけど、0点に抑えられる。
そして、2回表、相手の攻撃。
ヒット連発ではあったが、なんとか2点に抑え込み、裏の攻撃へ
ここで、彼らの本来の力が発揮され、ヒットや2ランを蹴りまくり、ここで、一気に7点取る。
そして、3回表。
雨が降りだす。徐々に降りは強まり、でもその中で彼らは試合に集中し、守備をこなす。
この回で両者共にホームランを打つ。
彼らの集中が切れそうになると、監督は彼らに沢山の声をかける。
プレーに怒鳴ることなく、
「ドンマイ」やちょっとミスしても「大丈夫だ!1点入ったってどうってことない!次守るんだ!」と彼らを攻めること無く、上手く言ってくれてる。
彼らもその言葉に応えるかの様にまた守備に集中する。
そして、相手の最初のホームランの後にピッチャーやってるKがちょっと落ち込み始めると…
「皆!Kを信じてやれ!」と彼らに指示を出す。
雨降る中で、ピッチャーをやるKは手が滑りながらも、一生懸命投げる。
ボールを時々拭きながら投げ続ける。
打たれても、意地でも取る守備は本当に見てる私たちも感動もの。
そして、皆が見守る中、表の守備が終わり、相手は5点取って、終える。
裏の攻撃、彼らの攻撃はヒット打ち続け、相手も疲れが出てきたのか、守備にムラが出てきて、エラーも増えてきた。
そのお陰で満塁でチャンスを迎える。
6年のTは真っ直ぐ、ストレートにきたボールを思いきり蹴り、ボールは高く、長く飛び、きれいな満塁ホームランが出た。
一気に4点入り、そして、次に5年のMも単独でホームランが入る。
そのあとも1点追加で3回は終わる。
この時点で12対10で、2点リードしてる我がチーム。
4回で最終回の為、ここで点を取らせないように抑えたいところ。
でも、雨が更に強く降りだし、連戦の彼らに更に体力消耗が襲い始める。
見てる私達も最終回だけあって、見逃せない回となった。
そして、監督は最終回だけに、彼らに一言声をかける…
「6年生最後なんだから、皆で花持たせるべ!!」
そう6年生3人の為に、5年生の5人は監督の言葉に更に声をあげて、気合い入れる。
相手も同じ気持ちなだけに、相手の攻撃は容赦なく彼らに襲いかかり、雨は降り続き、そんな中で4点入れられ、最終回表が終わる。
この時点で12対14。
彼らの最後の攻撃。
あと3点以上入れれば、彼らの勝利。
そして、攻撃が始まる。
なかなか思うようなヒットが出ず、早くも2人目で2アウト。
あと一人になってしまった。
いや、皆はあと一人では終わらせたくないだろうし、まだ点が欲しい。
そして、5年のピッチャーKが打席に立つ。
そして、思い切り蹴るが、距離延びず、上がってしまい、ボールは相手の守備の体にきれいに入り、3アウト。
試合終了。
その瞬間、負けが決まった。
敵は大喜び、彼らはその場で泣き崩れる…
そんな彼らを監督は最後の挨拶くらいしっかりしろと言い、一人一人立ち上げ、挨拶へ送り出す。
その彼らの背中はこのキックベースを通して、団結、仲間意識に成長が見られ、悔しさが滲み出ていた。
見ている私達も、彼らの男泣きで皆貰い泣きした。
私ももちろん貰い泣き。
夏休み前から見てきた彼らの成長は半端無く育ち、まとまりの悪さから、決勝にも行けないだろうと囁かれてきた彼らは、この日までに学校が終われば、キックベースの練習だけに参加した。
積み重ねたチームワークは周りから囁かれてた言葉を覆すかのように、成長し、決勝まで進んだ。
沢山練習し、言い合いもしたけど、一緒に過ごした時間は彼らにとってかけがえのないものになってたみたい。
6年生の3人に、残りの5人は優勝出来なかった事に「ごめん」と謝ってたそうです。
また1つ成長した彼らに皆拍手してました。
大人になっても、この日の悔しさ、忘れる事はないでしょう。
6年生は最後だけど、5年生は来年またこの地で、屈辱を晴らして欲しいと思いました。
姫さんは来年Aチームに入れるのか?心配な母です
そして、車に戻っても彼らを思い出しては泣いてしまった私です。
みっつに沢山ティッシュを貰いました
番外編その2へ続く…
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