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ほぼ日手帳2013
 

今日のダーリン

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・ふだんの暮らしのなかでは、
 ぼくらは「肉眼」という目で、ものごとを見てます。
 人間は、「望遠鏡」ってやつを手に入れるまでは、
 じぶんの顔についた目玉だけで、すべてを見てました。
 そして、すっごく小さいものを見るときには、
 「顕微鏡」というものを使って、
 目玉だけじゃ見えないものまで見るようになりました。
 
 そのうち、「写真」とか「映画」とか「テレビ」とか、
 誰かが、じぶんの代理で見たものを、
 ぼくらは見るようになりました。
 もちろん、インターネットで見る「映像」も、
 じぶんでない誰かが見たものを「借り見」しています。
 
 じぶんじゃない人や、じぶんじゃない機械が、
 たくさんのおもしろおかしい「見もの」を、
 いつでも見せてくれるので、
 ぼくらは、その「借り見」のものまで、
 じぶんで見たようなつもりになってしまいかねません。

 ほんとに、じぶんの目玉で見たものというのは、
 明治時代の人たちよりも少ないかもしれないです。
 木版の印刷物がせいぜい「借り見」の物件だったとき、
 人の目玉が休んでいたかといえば、
 たぶんそんなこともないわけでしょうから、
 ふだん肉眼で見えるいろんなものを、
 きっと、もっとよく見ていたのかもしれませんね。
 
 ひとりの人間が行けないような場所から、
 さまざまな「驚き」をともなった「見えるもの」が、
 ひっきりなしに送り届けられます。
 望遠鏡に顕微鏡をくっつけたようなニュースも、
 隣近所のことのように押し寄せてきます。
 その「遠めがね」の向きをちょっとずらすだけで、
 猫があくびをしている場面があるかもしれないのに、
 騒動や災いの景色が「借り見」され続けます。
 前にオランダ人ジャーナリストのヨリスさんと語った
 「石を投げている人はどこだ?」の話のようです。
 ぼくらのじぶんの目玉は、なにを見ているのか。
 「借り見」や「借り考え」に踊らずに、考えたいです。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
たいしたものじゃないという前提で、たのしくやります。
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