大阪に住む在日韓国人の実業家キム・チャンインさん(83)が、済州大学の発展基金に20億ウォン(約1億3700万円)を寄付した。キムさんが2008年から同基金に寄付した金額は計161億5000万ウォン(約11億800万円)に達する。
済州大は13日、大阪で大型パチンコ店「南海会館」を経営しているキムさんから「在日済州人センター」の建設・運営のための基金として20億ウォンの寄付金を受けた、と発表した。
済州大は、キムさんが今回寄付した基金について、「在日済州人センター」と博物館を兼ねた「文化交流館」の収蔵庫や企画展示室を新設するための資金に充てる計画だ。
14日にオープン予定の「在日済州人センター」は事実上、キムさんの作品だ。キムさんが寄付した金(161億5000万ウォン)のうち60億ウォン(約4億1150万円)が、同センターの建設費約120億ウォン(約8億2300万円)の半分を占めた。なお、残る約100億ウォン(約6億8600万円)は、同センターを運営するための基金として積み立てられている。
済州大は、キムさんの功績をたたえ、在日済州人センターに「キム・チャンイン会長実践哲学室」を設けた。キムさんの実践哲学の内容や、キムさんの半生にスポットを当てたスペースになっている。