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東北電力 会津の水力7ヵ所停止へ 復旧工事本格化に対応
東北電力は5日、福島県会津地方の只見川、阿賀川両流域にある水力発電所7カ所の運転を、今月中旬から順次見合わせると発表した。両流域は昨夏の新潟・福島豪雨の被災地で、国の災害復旧工事が本格化するため、それぞれ発電用ダムの水位を低下させる。
対象の水力は第2沼沢(金山町、出力46万キロワット)、山郷(喜多方市、出力4万5900キロワット)など。 東北電の供給力への影響は最大で54万キロワット程度と想定されるが、同社は「夏場の需要ピーク時を過ぎており、安定供給に支障はない」と説明している。 復旧工事は2013年3月に終了する見通しで、その後に運転を再開する方針。電力の需給状況によっては、工事に影響のない範囲で稼働させる可能性があるという。 7カ所のうち、夜間に水をくみ上げ日中に発電する「揚水発電」の第2沼沢は、昨夏の豪雨災害以降運転していない。 被害を受けた地域の住民が、ダム放水と災害の関係究明などを求めているためだが、東北電は「需給逼迫(ひっぱく)時は運転再開が必要だ」として、今夏のピーク時供給力に、この発電所の出力を盛り込んでいた。 豪雨災害では、東北電の福島、新潟両県にある29カ所の水力が設備被害を受け、うち第2沼沢を含む9カ所は現在も復旧作業などで運転停止が続いている。
2012年09月06日木曜日
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