中国当局船 尖閣諸島沖の領海に侵入9月14日 10時11分
沖縄県の尖閣諸島の周辺で14日朝、中国当局の船8隻が航行しているのが確認され、このうち6隻が領海に入りました。
今月11日に日本政府が尖閣諸島を国有化したあと、中国当局の船が日本の領海に侵入するのは初めてで、海上保安本部が今も領海内にいる船に領海の外に出るよう警告しています。
14日午前6時20分ごろ、尖閣諸島の大正島の北で、中国・国家海洋局所属の「海監」2隻が領海に入ったのを第11管区海上保安本部が確認しました。
さらに、午前7時すぎに別の「海監」4隻が尖閣諸島の久場島の北で領海に入りました。
最初に確認された2隻は午前7時50分ごろ領海を出ましたが、残りの4隻は今も領海内を航行しているということで、海上保安本部が巡視船や航空機を出して領海の外に出るよう警告を続けています。
また、この6隻のほかに2隻が接続水域の近くを航行しているということです。
中国当局の船はことし7月にも日本の領海に侵入していて、今月11日に日本政府が尖閣諸島を国有化してからは初めてです。
海上保安本部によりますと、領海に侵入した6隻はいずれも警告に対して「定期的なパトロールを行っている。島は古くから中国の領土だ」と返答してきたということです。
尖閣諸島では先月、香港の活動家らが魚釣島に上陸して14人が不法入国で逮捕され、強制送還されています。
領海侵入の6隻は
沖縄県の尖閣諸島沖の領海に侵入した6隻は、いずれも中国の国家海洋局所属の船、「海監」です。
このうち「海監51」と「海監66」の2隻が大正島沖で、「海監15」、「海監26」、「海監27」、「海監50」が久場島沖で領海に入ったということです。
周辺海域では、さらに2隻が大正島の北東の沖合を航行していて、海上保安庁が監視を続けています。
6隻侵入は過去最多
海上保安庁によりますと、沖縄県の尖閣諸島ではことし7月、中国の漁業監視船3隻が領海に侵入したケースがありますが、中国当局の船が一度に6隻侵入したのは過去に例がなく、これまでで最も多いということです。
[関連リンク] |
|