北朝鮮が拉致を認めてから、きょうで10年。拉致被害者・有本恵子さんの両親が会見を行い、改めて娘の早期救出を訴えました。
有本さんの母親は、「年もいってきて、高齢化しましたから、先がわからないんです。なんとかして子どもたちを、もう一度、日本の国に連れて帰ってやりたいと一生懸命しているんですけど、どうにも前にいかないんですね」と話しました。有本さんの両親は記者会見で、この10年間、遅遅として進まない政府の北朝鮮との救出交渉にいらだちを表しました。有本恵子さん(当時23)は1983年、イギリス留学中に北朝鮮に拉致され、10年前に政府に拉致被害者に認定されました。2002年のきょう、当時の小泉総理が訪朝し、拉致被害者5人が帰国を果たしましたが、恵子さんの姿はなく、北朝鮮は、「1988年に死亡した」とし、その後の調査に応じていません。有本さんの両親は、「今度こそ、北朝鮮に強く発言する内閣ができることを願っています」と政府による救出を訴えました。
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