NHK宮城県のニュース　仙台放送局

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北九州でがれきの焼却開始

石巻市のがれきの焼却処理が１７日、北九州市で始まりました。
被災地のがれきの広域処理が西日本で行われるのは今回が初めてです。
石巻市のがれきの処理は、１７日から北九州市内の３つの焼却施設で始まり、このうち小倉北区の施設には、午前８時４０分すぎからがれきがダンプ車で運び込まれました。
がれきは、木くずを中心とした可燃物で、一般のごみと１対９の割合で混ぜたあと、午前９時４０分に焼却炉に投入され、焼却が始まりました。
国が進める被災地のがれきの広域処理が西日本で行われるのは今回が初めてです。
北九州市には、週に１回のペースで石巻市のがれきが貨物船で運び込まれ、１日におよそ１１０トン、再来年の３月までに最大で６万２５００トンが焼却処理されます。焼却の際に出た灰は、若松区の最終処分場に１８日から埋め立てられる予定です。
がれきの処理に対しては、一部の市民から放射性物質の影響を心配する声が上がっていて、１７日も小倉北区の焼却施設の周辺で３０人ほどのグループが抗議活動を行いました。
北九州市が処理の開始にあわせて小倉北区の焼却施設で測定した大気中の放射線量は、１時間あたり０．０５から０．０７マイクロシーベルトで、通常の値と変わりませんでしたが、北九州市は、今後も焼却施設や最終処分場の周辺の放射線量の変化を調べてホームページで公開するほか、風評被害対策にも取り組むことにしています。北九州市循環社会推進部の諌山修部長は「がれき処理の第一歩を踏み出すことが出来、安心しています。北九州市での処理が被災地の一日も早い復興につながることを期待しています」と話していました。

09月18日　08時47分

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