震災がれきは、一般ごみとともに焼却炉へ続くごみホッパー(写真左上の穴)に投入された=17日午前9時39分、北九州市小倉北区西港町、溝脇正撮影 |
東日本大震災で発生した宮城県石巻市のがれきを受け入れた北九州市は17日、市内の3工場で焼却処理を始めた。震災がれきは1都9県で広域処理の実施・受け入れが決まっており、西日本での処理は初めて。市は工場周辺の焼却後の空間放射線量について、「異常はなかった」と発表した。
北九州市の北橋健治市長は焼却開始を受け「健康や環境には全く影響はない。一日でも早く被災地が復興を迎えられるよう、着実に作業を進めたい」とするコメントを出した。
同市小倉北区の日明工場と門司区の新門司工場、八幡西区の皇后崎工場にはこの日、計136トンのがれきが搬入された。日明工場では午前9時前に貯留場にがれきを投入。がれきは一般ごみと1対9の割合で混ぜられ、午前9時40分に焼却を始めた。2工場でも午前10時までに焼却が始まった。