福島第1原発:周辺10市町村の小中生半減 避難先で安定

毎日新聞 2012年09月18日 07時00分

「富岡の絆を守っていこう」。富岡町が実施した「再会のつどい」で、寄せ書きに故郷への思いをつづる生徒たち=福島県郡山市で2012年8月25日、苅田伸宏撮影
「富岡の絆を守っていこう」。富岡町が実施した「再会のつどい」で、寄せ書きに故郷への思いをつづる生徒たち=福島県郡山市で2012年8月25日、苅田伸宏撮影

 同町は仮教室の設置先を探したが、紹介された廃校は遠く、別の農地は校舎を建てられなかった。同県三春町の工場跡に決めたのは昨年6月。授業再開は同9月になった。庄野冨士男教育長は「なぜ早く再開しないのかと保護者からお叱りを受けた。子供たちは友達とつながりを持ち故郷は富岡だと強く思ってほしい」と願う。

 いわき市内に避難した中学3年の男子生徒(14)は「親の仕事など事情がある。今の学校を卒業すると思う」。いわき市立中に2年生の次男(13)を通わせる母親も「再開時点で新しい学校に慣れていた」と振り返る。

 一方、人数が回復した町もある。いわき市内に仮教室を置く楢葉町では、今夏に30人、年明けから春までに30人の生徒が戻る予定だ。町教委は同市内に新築する仮設校舎を3学期から使えることを挙げて「教育環境を改善できる」と説明する。

 公務員の男性(56)は今夏、中学3年の次男(15)を避難先の会津美里町立中から、通っていた楢葉町立中に戻した。野球の部活動が終了したのが最大の理由だが「仮設校舎も判断材料にした」。男性は「学校選びに悩む人は多い」と明かす。【苅田伸宏】

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