6日(月)
昼過ぎから知り合いと合流して、新世界へ。
今日は通天閣歌謡劇場にて「2002年演歌祭り」を観る予定だ。
場所は通天閣の真下で、NHKの朝の連続ドラマ「ふたりっこ」でオ−ロラ輝子が歌ってたとこ。
大阪の人間で知らない人はいないだろうけど、行ったという人はあんまりいないかも。
ワタシも今回が初めてでした。
入場料は1500円で、12時からと2時55分からの2回公演。
本日の出演者は以下の通り。
【漫談・司会】 通天ヤローズ
【演歌】 フレッシュ 水引 しのぶ
【演歌】 がんばります 出口 ルナ
【演歌】 浪花女にまかしてや 未来 AASA
【演歌】 浪花めおと花 美咲 ゆうこ
【演歌】 通天閣の白雪姫 藤 美詠子
−−−中入り−−−
【一人コント】 コント刃傷松の廊下 朝 起太郎
【演歌】 演歌絵姿 愛平 祐子
【演歌】 我が最愛の子の為に 大海 千恵美
【演歌】 順子の演歌劇場 南 順子
この辺の出演者情報は、ここが詳しい。
■演歌の道
http://www.netwave.or.jp/~n-hirao/index.html
演歌ファンの方が作っておられるHPで、通天閣歌謡劇場のスケジュールや、出演された方のプロフィールなどが掲載されている。
で、我々は演歌を聴きに行ったのか?というと、さにあらず。
上記の出演者リストに一人だけ混じってますね…。
朝 起 太 郎 の 名 前 が !
松竹芸能の芸人さんであり、元・サムライトリオのメンバーが出るというので、我々二名はカメラと録音用MDを持って通天閣の下に潜り込んだわけだ!
新世界に到着して、第二部にはまだ時間があったから、その辺のレコード屋さんに入る。
レコ屋と言っても、新世界なのでメインの品物はカセットテープである。
CDもあるけど、これほど大量のカセットテープは久々に見た。
軒先のワゴンセールにて、1枚千円の演歌系廉価版CDをチェックしていて、知り合いがこれを発見。
「梅宮辰夫ベスト」梅宮辰夫(TEICHIKU ENTERTAINMENT TFC-677)
知ってました?テイチクって、今はテイチク・エンタテインメントって名前だったんですね。
ジャケ写真は若い頃のやたらとカッコイイ梅宮アニィの姿で、7曲入りCDの冒頭に「番長ブルース」と「番長シャロック」が収録されているってのが、今回購入の動機。
「不良番長」シリーズの主題歌なんだけど、持って無かったんだよなぁ。
知り合いは菅原文太と梶芽衣子のベスト盤を買ってました。
今度貸してもらおうっと。
それでも時間が余ったので、第一部終了前だったけど、もう入場しちゃう。
ほぼ満席状態の場内では、着物姿の南順子さんが歌いまくっている。
ぎこちなくペンライトを振っているおっちゃんや、蜘蛛の巣状の紙テープを投げるおっちゃんらが大量にいるし…。
「今日は女の演歌歌手ばっかりやけど、男の歌手が来てる時はおばちゃんが最前列でキャーキャー言うてるで」
おぉ、成る程。
こういうのは年齢性別職業無関係なのね。
第一部終了後、座席が空いたので、二つ確保して撮影や録音の準備をする。
そうこうしていると前説の通天ヤローズが出てきた。
この二人、どこの所属なんかな?
名前からすると、ここの劇場の専属みたいだけど。
相当スケジュールが押しているみたいで、第二部はすぐにスタートした。
前半は一人3曲づつで、大体10分ぐらいのステージ。
固定ファンがついている歌手には、歌の間にご祝儀袋やら花束やらが手渡されている。
水引しのぶが最後に歌った「水引小唄」は、何やら山本正之を思い出してしまうメロディーだ。
未来AASAはどう読むのかと開演前から知り合いと話していたんだけど、「みらい あーさ」と発音する事が判明。
そのハイカラぶりに驚嘆する。
■未来AASA オフィシャルホームページ
http://www.live-group.com/aasa/
で、ここで歌手よりも気になる一群に注目してしまう。
歌っている時に先述の紙テープがステージに投げられますわな。
出番が終わって歌手が引っ込んだら、そのステージ上に残っている紙テープ(既にゴミと化している)を一気にかき集めて大きなゴミ袋に詰め込んでいる連中がいるのだ。
最前列のど真ん中ね、彼らの座席は。
四つん這いになって、ステージ上を虫の様にシャカシャカと動き回って、手足に紙テープを巻きつけて、帰ってくる。
その間、実に数秒というレベルだ。
最初は劇場側の係員かと思っていたんだけど、知り合いが「あれ、単なるファンやで」と…。
どうも、この歌手のファン!というんじゃなくて、ここの劇場固定のファンが有志で行っているみたい。
言われてみると、その一群の中心人物らしき人は、誰に対しても等しく声援や手拍子をを送っている。
応援のタイミングを間違えた手下に対して思いっきり喝を飛ばしてたと思ったら、変な商売の勧誘員みたいな満面の笑みを浮かべて周囲を和やかにしようとしてる。
忙しそうだ。普段は何の仕事をしている人なんだろうか?
隣でステージの撮影をしている知り合いに、問題のオッサンを撮るように指示を出しておいた。
中入り後、我々の待ち望んだステージが。
例の応援団は席にいないし、何割かがトイレから戻ってきてないし、その上胸元に付けたマイクの調子が悪くて時折声が途切れていたが、そんな事は気にせず、朝起太郎師匠が一人コントを始める。
顔の左半分を白粉で白く塗り、黒い紙袋をクリップで細工して依帽子を、水色の大きな布で袴を作って、準備完了。
忠臣蔵の例の場面をコントでやるんだけど、それ自体よりも合間合間に飛び出す一言が面白いのだよ、この人は。
おそらくは師匠の舞台を目当てで来ているのは我々二人だけだと思うが、他の歌目当ての客もどっかんどっかん笑わせている。
流石だ、やはり朝起太郎師匠はスゴイ。
知り合いがシャッターチャンスを狙っている事に気づいた師匠、わざわざポーズを決めてくれた。
オマエ、それは焼き増ししろよ、絶対!
「あぁ、今のステージだけで1500円の価値はあったよなぁ」「あぁ、まったくだ」
師匠は58歳(自称)。
最近奥さんにも逃げられた。
娘は反抗期らしい。
でも、がんばれ!
負けるな、朝 起太郎 師匠!
■松竹芸能HPの最新のプロフィール(写真が若い頃のだ!)
http://www.shochikugeino.co.jp/profile/shogei/asa.o.html
■松竹芸能HPのちょっと前のプロフィール(キャッシュ)
http://www.google.co.jp/search?q=cache:oDT-56olO8cC:www.shochikugeino.co.jp/asaoki.html+%92%A9%8BN%91%BE%98Yhl=ja
その後のステージは、前半の人よりも目立つというか自然界では警戒色の強いタイプというか…まぁ、そういうタイプが連続した。
南順子師匠なんて、前半はうってかわって真っ赤なドレス姿だもん。
しかし、出てきた瞬間に知り合いと顔を見合わせてしまったのが、大海千恵美(おおみちえみ)師匠。
茶髪で着物をいなせに着こなした方である。
■大海千恵美
http://www.netwave.or.jp/~n-hirao/profile/oomi.html
こういう人が、顔をクシャクシャにして歌うわけだ。
うぅ、すげぇ。
大海師匠や南師匠クラスになると、営業で忙しいみたいですな。
色んなとこに歌いに出かけておられるみたいですし。
ちなみに後半戦では歌っている最中に、ゲンナマ(千円札しか見えなかったけど)を歌手に手渡し、話しかけるおっちゃんがいて、あいーたたたた…と笑わせてもらいました。
終演は18時頃。
速攻で梅田に帰ってきて、阪神百貨店の屋上ビアガーデンへ。
ちょっと明るい内から、試合終了直前まで、ひたすらに飲み食い喋り。
喋った内容は、殆ど例の書き込み問題について。
幼女好き童貞も、書き込みの相手も我々の共通の知り合いなので、ちょっと対処に苦労しそうだ。
久々にスゴイ量のビールとサワーカクテルを飲んだので、血の巡りが良くなったのか全身がまだらになってしまう。
ふらふらーっと倒れそうになりつつも、体力に残っている間に帰る。
上へ戻れ!