川口の民家遺体:自宅で8日殺害か 被害者の車発見 /埼玉
毎日新聞 2012年08月19日 地方版
川口市道合の民家の床下から世帯主の井上正夫さん(68)の遺体が見つかった事件で、井上さんは8日に自宅で殺害されたとみられることが18日、武南署捜査本部への取材でわかった。
捜査本部によると、井上さんは8日朝、同居する次女(28)が仕事へ出かける際に自宅で見たのを最後に行方が分からなくなり、次女が同日夜に帰宅した際には井上さんの黒いワゴン車がなくなっていた。16日に見つかった井上さんの遺体は首にひも状のものが巻き付けられ、部屋着姿で裸足だったことなどから、捜査本部は自宅で殺害された可能性が高いとみている。
車は15日に川口市内の病院駐車場で発見され、車内から井上さんのものとみられる携帯電話が見つかった。一方で井上さんの財布や免許証、自宅や車の鍵は見つかっていないといい、捜査本部は18日、病院駐車場やその付近を捜索した。
捜査本部は、犯人が井上さんを絞殺後、遺体を床下に遺棄し、井上さんの車を運転して病院の有料駐車場に止めて逃走した可能性があるとみている。【田口雅士】